データの基準日
本記事は2026年10月5日公開。数値は主に10月1日に公開された17Lands集計(9月29〜30日UTCの初動77,338ゲーム)と、10月3日時点の追加分析を参照しています。環境初期のため、今後順位は変動する可能性があります。

現在の上位アーキタイプは青白・黒緑・青黒

17LandsのPremier Draft初動データを整理したPortent Labでは、2色デッキ平均勝率55.5%に対して、青白57.2%・黒緑57.2%・青黒56.9%が上位に入りました。青白は8,533ゲーム、黒緑は4,941ゲーム、青黒は8,050ゲームが集計されています。

順位目安色の組み合わせ初動勝率MAGSTAメモ
上位青白(アゾリウス)57.2%ドローの質を整えやすく、長期戦でも安定
上位黒緑(ゴルガリ)57.2%除去と盤面形成のバランスが良い
上位青黒(ディミーア)56.9%監視・ジェイス活用で継続的に差を広げる
平均以下白黒(オルゾフ)53.7%生け贄シナジーの要求がやや高い
初動最下位赤白(ボロス)53.5%序盤で押し切れないと長期戦の価値勝負で苦戦

ただし、色の差は極端ではありません。最高と最低でも約3.7ポイント差で、初動段階では「上位色を毎回強制する」ほどの開きではない点に注意が必要です。

なぜ上位3組が強い?

10月3日のMTG Arena Zoneの分析では、青白・青黒・黒緑をトップ層として分類。共通しているのは、単発の速度だけでなくゲームが長引いたときもカード1枚から複数の価値を生みやすいことです。

特にFRAでは、監視やジェイス関連の能力、除去、カード選択などによって中盤以降のドロー品質を高めやすくなっています。序盤だけ強いカードより、序盤に出しても後半に役割が残るカードの評価を少し上げてよさそうです。

注目コモン・アンコモン

初動集計で目立ったのが、黒の除去《欠席の延長》と赤緑のアンコモン《工芸品の破壊屋》です。Portent Labがまとめた17Lands初動値では、《欠席の延長》はドロー時勝率60.4%(8,156ゲーム)、《工芸品の破壊屋》は63.2%(3,490ゲーム)でした。

《工芸品の破壊屋》は発売前から高評価でしたが、実戦でも強さを示しています。ただし7マナ域のカードなので、これだけを理由に赤緑へ入るのではなく、マナ加速・序盤の受け・色が空いているかまでセットで判断したいカードです。

今のピック方針:色より「価値が残るカード」を優先

  • 序盤:強い除去、単色の高性能カード、後半も役割が残る2〜3マナ域を優先。
  • 中盤:青白・青黒・黒緑が流れているなら素直に乗る。ただし色名だけでカードパワーを無視しない。
  • 多色化:基本土地サイクリングなど色マナ補助が多く、強力な3色目を少量タッチする余地はある。
  • デッキ完成時:4〜5マナ以上の強カードを増やしすぎず、序盤の盤面と除去枚数を見直す。

この環境は、単純な2色固定だけでなく強力なカードをタッチする「2色+少量の3色目」も成立しやすいという分析があります。とはいえ、強いカードを全部入れる5色化ではなく、まず2色の土台を作るのが安全です。

赤白・白黒・青緑は避けるべき?

現時点では「絶対に避ける」は早すぎます。10月3日の分析では赤白・白黒・青緑などが下位層に置かれていますが、同時に空いている色をドラフトする方が、上位色を無理に取り合うより重要とも指摘されています。

特に赤白のような攻撃的なデッキは、相手が中盤以降にカード・アドバンテージを積み始める前に押し切れる構成が必要です。軽いカードが不足したまま「赤白だからアグロ」と決めると失速しやすいため、卓の流れを見て入るのがよいでしょう。

前回記事から変わったポイント

9月25日に公開した発売前〜アーリーアクセス版のドラフトガイドでは、個別カードの事前評価とピックの基本を中心に整理しました。今回の発売後データで、次の3点がより明確になっています。

  • 青白・黒緑・青黒が初動で一歩リード。
  • 高速アグロ一辺倒より、中盤以降に価値を積み上げるデッキが安定。
  • 《工芸品の破壊屋》は事前評価だけでなく、初動の実戦データでも好成績。

データの見方・出典

17Lands利用者の平均勝率は一般的なArena全体より高い傾向があります。そのため「50%より高いから強い」ではなく、同じ集計内の平均(今回の2色平均55.5%)との差で比較するのが重要です。